中2の子供が
贅沢出来ない家計をわかってくれていて、
部活で使うラケットをずっと欲しいと思っていながら一本だけでやってきた。


部活の大会の少し前に誕生日だったので、
誕生日にラケットを新調したい。と
話をしてきた。

しかし
数万円する品を 買うのはわたしには
きつかった。

すると、
すぐ方向転換し 自ら 別居している父親に手紙を書いて
ラケットを頼んだ。

しかし、
しばらくしても返事が来なくて


大会までに間に合わせたい。と

自分のお年玉貯金を使ってでも 新調したい。だから
半分私に出して欲しい。
それで 大会前の練習で慣らして 大会にのぞみだい。


ラケットを数本持ち合わせている友人もいる中、
うちの子は、一本を大事に使ってきた。

 一生懸命さに押されて、
半分づつお金を出し合って
新しいラケットを購入。


子どもは、
再度、手紙を書いたそうです。

大会前の練習に、間に合わないため、
先にラケットを、買いました。
つきましては、購入費用の二万円を
送って欲しい。

と 二万円もらったら お母さんに一万円返すから。

と 手紙を書いて送ってしまってから
私にそう言ってきました。


一週間待ち、毎日毎日ポストを気にする。
二週間待ち、
しかし返事は無く、
三週間経ち 四週間待ち、
 お父さんはどうしたかね?と問いかけると

もうこねーよ!!
と 怒ってしまいました。

忙しいんじゃないかな? とか
あれこれなだめて
お母さんも 何度も手紙を書いているけど 一年以上返事は来てないんだ。
と 音信不通であることを話したり
困ったよね。と話したりした。



もうそんなことは忘れて
日々部活に打ち込み、○○杯でペアで優勝したこともあったり
しながら
力を注ぎ 部活を引退しました。

引退したあとの夏休みに
封書が届く。

 去年は、誕生日プレゼントを渡せなくてごめん。
二万円を、送ります。

などと、かかれていた。


この約一年
音信不通だった。
不服ながらも、部活に打ち込んできた。
私の少ない収入で頑張ってくれていた。

私からも たびたび写真を添えて手紙を書いたが、
返事はなかった。
(電話やメールはは、こちらへの攻撃材料に、なるため手紙にしていました)

クリスマスもお正月も何もなく、

一年経って、

二万円送られてきた。

間が開きすぎ。
と私は思った。
一般的にも 返事をするのには時間があきすぎだし
 まったく連絡がなかった。

時間が開いても

無いよりは まし。
なのか?



子どもは、返事かこなくて
やきもきした 気持ちはすっかり忘れていた。
二万円 貰えたことで
返事のこない 連絡をよこさない親父への
不満は 消えてしまい
貰った二万円に ただ 喜んだ。

もう部活は引退している。
一番困っているときに
無視されて 悔やしい思いをしていた。
それをかばって私が接してきたことは
思い出に残らないのかな…


戦争中の親子とか 海外の僻地に出張している訳ではない
同じ県に住んでいた。
スマホが普及する前の頃の
平成の時代の ことです。

わたしは 今ですか? と今更?と
呆れた気持ち と、へんな怒りとが
沸き上がったが

とりあえず 
よかったね。
と子供に言い、
二万円は、自分でとっておきなさい。
と 話した。

(今おもうと。ちゃんと、一万円返してもらうべきだったのかも知れない)
子供的には 儲かってしまったためか、

子供の記憶には
手紙の返事がなくて
怒りになって あきらめたり
した気持ちより

時間が経っても 願いを聞いてくれた
お金をちゃんと送ってくれた
という
プラス面 だけが 脳裏に刻まれていた。


一般的には、
返事やお礼は、時間が経ちすぎてはいけない。というのとを
 日々 教えて行かなくては!
と思っている。